スーダン大統領支持で一致 アラブ連盟首脳会議が閉幕
【ドーハ=太田順尚】カタールの首都ドーハで開いていたアラブ連盟首脳会議(アラブサミット)は30日、スーダン西部ダルフールの紛争をめぐり国際刑事裁判所(ICC)が逮捕状を出した同国のバシル大統領を支持することなどを盛り込んだ声明を採択し、閉幕した。
声明は「アラブ諸国はスーダンと連帯し、ICCの不当な決定を拒絶する」と強調。アラブ諸国は逮捕状発行をスーダンに対する不当な干渉で、情勢の不安定化を加速させるなどとして非難しており、同大統領への支持を改めて明確にした。
これに関連して米国務省のデュグッド副報道官代行は30日の記者会見で、「(アラブ連盟首脳会議は)ダルフール紛争などへの国際的な非難を生み出す機会に使うべきだ」と述べ、不快感を示した。「アラブ連盟がスーダンの人々のことに焦点を合わせるよう望む」とも語った。(11:01)
http://www.nikkei.co.jp/news/kaigai/20090331AT2M3100931032009.html