2009年3月15日日曜日

拉致された国境なき医師団の4人を解放と、ダルフール地方

拉致された国境なき医師団の4人を解放と、ダルフール地方
(CNN) イタリア外務省は13日、紛争が続くスーダン西部のダルフール地方北部で11日夜に武装グループに拉致されていた国際医療支援団体「国境なき医師団」の医師ら4人が解放されたと述べた。


同団体は、スーダン当局も解放を確認したとしているが、4人とは連絡が取れていないという。解放されたとするのは、カナダ人の看護師、イタリア人医者、フランス人の調整担当者にスーダン人の警備員。全員がベルギー支部に所属している。


解放の場所や身代金の支払いがあったのかなどは不明。国境なき医師団は13日、拉致された4人との接触に成功、全員の健康状態に問題はないとしていた。拉致したグループの組織的背景は分かっていない。


虐殺などが続くダルフール紛争をめぐっては国際刑事裁判所(ICC)が今月4日、人道に対する罪などでスーダンのバシル大統領に逮捕状を発付。同国政府はこれに反発し、ダルフール地方で援助活動に当たる10以上の大手の非政府組織(NGO)に国外退去を命じていた。国境なき医師団も含まれていた。国外退去の期限は今月5日までだったが国境なき医師団がこれに応じていたのかは不明。

http://www.cnn.co.jp/world/CNN200903140002.html