2009年1月1日木曜日

米中国交樹立、1日に30周年/ライス氏訪問で蜜月アピール

米中国交樹立、1日に30周年/ライス氏訪問で蜜月アピール
2008/12/30 17:05


 【ワシントン30日共同】米国と中国は来年1月1日、1979年1月1日の国交樹立から30周年を迎える。ライス米国務長官は1月上旬に訪中し中国指導部に祝意を伝える予定で、ブッシュ大統領が開会式に出席した8月の北京五輪に続き、「蜜月」の米中関係を演出する。

 冷戦期に体制の異なる米中が接近したのは、共産主義陣営の総本山、ソ連と中国の路線対立が深まり、ソ連という「共通の敵」(キッシンジャー元米大統領補佐官)を抑え込むことで利害が一致したからだった。

 当時のニクソン大統領の指示で71年7月に秘密訪中し、関係正常化に道を開いたキッシンジャー氏は37年後の今年夏の講演で「米中の前には今や『共通の課題とチャンス』だけがある」と述べた。

 ゼーリック前国務副長官(現世界銀行総裁)が2005年、中国を「責任あるステークホルダー(利害共有者)」と呼び、より大きな国際的責任を果たすよう促して以来、米中が協力して「共通の課題」に対処する機会は確かに増えた。

 中国が議長を務める北朝鮮核問題をめぐる6カ国協議、人道危機の続くスーダン西部ダルフールへの中国の平和維持活動(PKO)部隊派遣、ウラン濃縮活動を続けるイランへの国連制裁発動などがその具体例だ。

http://www.shikoku-np.co.jp/national/international/article.aspx?id=20081230000171