2008年8月9日土曜日

世界各地で中国抗議デモ、カトマンズでは1400人拘束

世界各地で中国抗議デモ、カトマンズでは1400人拘束
 

北京五輪開会式が行われた8日、チベット問題などで中国政府に抗議するデモが世界各地で相次いだ。

 AFP通信によると、ネパール・カトマンズの中国大使館周辺で亡命チベット人の大規模抗議集会が行われ、地元警察が約1400人を拘束した。約2万人のチベット人が暮らすネパールでは、3月のラサ暴動以降、中国への抗議行動がほぼ連日続いている。

 また、インド主要メディアによると、ニューデリーの中国大使館に詰めかけたチベット仏教僧らのデモ隊の一部が警備のバリケードを突破して敷地内突入を図り、警官隊に取り押さえられた。台北市内では、チベットでの人権抑圧に抗議するデモ行進が行われた。

 一方、2012年の次期五輪開催地ロンドンでも、中国への抗議デモが行われた。市民ら約400人が参加、ロンドン在住でチベット系の会社員ディキー・ラモさん(28)は「次の五輪開催地から中国政府の人権侵害を訴えたい」と語った。

 トルコのアナトリア通信などによると、アンカラの中国大使館近くで、中国新疆ウイグル自治区の分離・独立を求める市民団体が集会を開き、トルコ人男性が焼身自殺を図る騒ぎがあった。警官がすぐに火を消し、男性は軽傷だという。

(2008年8月9日01時34分 読売新聞)

http://www.yomiuri.co.jp/world/news/20080808-OYT1T00606.htm?from=main1