2008年8月9日土曜日

五輪開幕と同時刻、パリで抗議行動

五輪開幕と同時刻、パリで抗議行動
 

フランスのパリでは、北京オリンピック開幕と同時刻の現地時間午後2時8分、「国境なき記者団」がチベット問題の解決などを求める抗議行動を行いました。

 聖火リレーへの抗議を世界各地で行ってきた国際NGO「国境なき記者団」のメンバーらが8日、開会式のスタートと同時刻に、パリの中国大使館近くで抗議の座り込みを行いました。

 デモの参加者はおよそ300人。中国政府に対し、チベット問題の解決や政治犯の釈放、報道の自由などを求めましたが、サルコジ大統領が開会式に出席、ボイコットしなかったことへの批判も噴き出しました。

 「サルコジ大統領は開会式に出るべきではなかった。彼と一緒に政治的大宣伝に立ち会うより、私はここで抗議行動をしたい」(国境なき記者団、ロベール・メナール事務局長)

 しかし、デモが向かった中国大使館前では、警察が道路を封鎖。中仏関係の緊張を招いた聖火リレーへのデモの二の舞を避けようという、フランス政府の思惑が伺えました。

 これに対しメンバーは、中国大使館に向けて、手錠でかたどった黒い五輪の旗を垂らして抗議したほか、北京で8日、無許可で行ったとするラジオ放送のテープを流すなどの抗議活動を続けました。(09日02:48)


http://news.tbs.co.jp/newseye/tbs_newseye3919940.html