2008年7月31日木曜日

安保理、PKO延長で紛糾 スーダン大統領訴追めぐり

安保理、PKO延長で紛糾 スーダン大統領訴追めぐり


 【ニューヨーク29日共同】人道危機が続くスーダン西部ダルフール地方に展開する過去最大級の国連平和維持活動(PKO)部隊の任務延長決議案をめぐり、安全保障理事会の非常任理事国、南アフリカのクマロ国連大使は29日、スーダンのバシル大統領の逮捕状を請求した国際刑事裁判所(ICC)に対し訴追見合わせを求める一文を決議案に入れるべきだと述べた。

 リビアも同じ見解だが、決議案を作成した英国をはじめ欧米側は「正義の措置は取られるべきだ」(ハリルザド米国連大使)と主張。この問題で安保理は数日紛糾しており、任務期限切れの31日までぎりぎりの交渉が続きそうだ。

 PKOは、国連・アフリカ連合ダルフール合同活動(UNAMID)。2万6000人規模の部隊だが、スーダン側の受け入れ姿勢が消極的なこともあり、9000人を超える程度しか集まっていない。この上、訴追手続きが進めば、UNAMIDの展開がさらに遅れるとの懸念がアフリカ側にはある。

http://www.47news.jp/CN/200807/CN2008073001000169.html