2008年7月31日木曜日

核開発計画めぐり米と国連激しく非難 イラン大統領

核開発計画めぐり米と国連激しく非難 イラン大統領2008年7月29日23時0分
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 【テヘラン=井上道夫】途上国間の連帯と発展を目指す非同盟諸国会議(117カ国とパレスチナ)の閣僚会議が29日、テヘランで開幕した。ウラン濃縮など核開発計画を進める開催国イランのアフマディネジャド大統領は「大国の思惑によって平和的核開発が非難されている」と述べ、米国や国連の対応を激しく批判した。

 冷戦時代、東西どちらの陣営にも属さない国々の集まりとして始まった同会議は、06年の首脳会議でイランの平和的核開発の権利を容認するなど、西側諸国に対抗する性格を強めている。同大統領は基調演説で「大国の競争によって核兵器は増加した。大国は政治的願望を他国に押しつける道具として核兵器を使っている」と指摘。「国連などの国際機関は一部の大国の利益を確保しているに過ぎない。国際原子力機関(IAEA)や核不拡散条約(NPT)の規則も大国は例外扱いだ」と述べた。

 「大国は衰退の過程にあり、影響力は衰えている。我々は新しい時代の入り口にいる」と大国を批判する一方、非同盟運動について「現在の地球規模の課題で重要な役割を果たしうる」と語った。

 イランの核開発をめぐっては、アフマディネジャド大統領は28日、米NBCテレビのインタビューで「米国がイランに対する政策を完全に転換したのであれば、状況は変わり、イランの反応も前向きになるだろう」と述べた。

 アフマディネジャド氏は、スーダン西部ダルフール地方の紛争をめぐり、国際刑事裁判所(ICC)の検察官が、スーダンのバシル大統領を訴追するよう申し立てたことについても、「大国の利益を確保するための醜い動き」と非難しスーダンを擁護。敵視しているイスラエルについては、「(聖地)エルサレムを占領している犯罪者は意図的に(パレスチナの)無防備な女性や子どもを攻撃しているが、法的に訴追されたことがなく、免責になっている」と語った。

http://www.asahi.com/international/update/0729/TKY200807290338.html