2008年7月27日日曜日

五輪=IOC会長、外交的理由から人権問題に口を閉ざす

五輪=IOC会長、外交的理由から人権問題に口を閉ざす
2008年 07月 27日 12:04
[パリ 26日 ロイター] 国際オリンピック委員会(IOC)のジャック・ロゲ会長は26日、仏紙のインタビューに応じ、外交的な理由から中国の人権の話題に踏み込むことはできないとの見解を示した。

 スポーツ紙のレキップによると、ロゲ会長は、人権を尊重していると前置きした上で「私の職務は五輪を成功へと導くことであり、選手たちに自由に表現できる場を与えることだ。組織のトップという立場上、言動には慎重にならざるを得ない」と語っている。

 来月8日に北京五輪の開幕を控える中国は、チベット問題や報道の自由、人権侵害などについて西側諸国からの圧力に直面。複数の外国首脳が中国政府に抗議するため開会式の欠席を表明したことでも懸念が強まった。 

 こうしたことについて、ロゲ会長は「政治家が大使の召還や通商・文化的交流の停止などを全く検討もせずに北京五輪のボイコットを求めるのは偽善だ。なぜスポーツがその肩代わりをしなければならないのか」と述べた。 

 ロゲ会長は、「選手村や競技場以外であれば」選手が抗議の声を上げたり自らの考えを主張したりするのは自由

http://jp.reuters.com/article/sportsNews/idJPJAPAN-32924220080727