2008年7月27日日曜日

日中首脳“五輪会談”へ 開会式に合わせ日本重視アピール

日中首脳“五輪会談”へ 開会式に合わせ日本重視アピール
2008年7月25日 朝刊

 【北京=鈴木孝昌】中国の胡錦濤国家主席と温家宝首相が、8月8日の北京五輪開会式に出席する福田康夫首相と、それぞれ会談する方向で調整していることが24日、分かった。世界の首脳が集まる開会式の“五輪外交”で、中国のトップ2人が会うのはごく少数とみられ、中国政府筋は「日本重視の姿勢を示す」としている。

 同筋によると、開会式には世界の国家元首や首相ら計90人が出席する。胡主席はこのうちブッシュ米大統領ら元首クラスの数人と個別に会談し、福田首相とも30分程度の会談を予定している。首相と胡主席の首脳会談はことし3回目。「改善された最近の日中関係の総括と、今後の進展を話し合う」としている。

 チベット問題をめぐり欧米諸国で開会式ボイコット論が強まる中、福田首相はブッシュ米大統領とともに早くから出席の意向を表明。中国側では「恩人」として尊重する雰囲気が強い。

 開会式にはまた、北朝鮮の序列2位である金永南(キムヨンナム)最高人民会議常任委員長が出席。中国との関係改善が進む台湾からは、与党国民党の呉伯雄主席が参加するとみられる。

http://www.chunichi.co.jp/article/politics/news/CK2008072502000085.html