2008年5月19日月曜日

テレビ放送のお知らせ

ダルフールニュースより転載

2008/5/18NHK放送予告:潜入ルポ・ダルフール隠された真実(明日深夜)
潜入ルポ ダルフール 隠された真実<シリーズ  アフリカ>
(BS世界のドキュメンタリー)
http://www.nhk.or.jp/wdoc/backnumber/detail/080519.html
BS1 08年5月19日 月曜深夜[火曜午前] 0:10~1:00
BS1 08年6月01日 日曜日 後11:10~翌0:00

2007年4月、スーダン国境に近いチャド南東部の2つの村が襲撃され、大勢の村人が殺された。番組は冒頭で、襲撃直後の生々しい光景を映し出す。スーダンのダルフール地方で、アフリカ系住民の虐殺を行っているアラブ系民兵組織 “ジャンジャウィード”の仕業と考えられたが、現場にはスーダン政府軍の持つ最新鋭の武器が残されていた。スーダンでは、馬に乗って村を襲撃するジャンジャウィードとスーダン政府軍のビーグルが行動を共にする光景が頻繁に目撃されている。

国際社会に対し、スーダン政府はジャンジャウィードへの関与を否定し続けているが、取材班は真相を確かめるため、ダルフールへの潜入を敢行する。武装勢力の襲撃が頻発し、スーダン政府もメディアの立ち入りを厳しく制限する危険地帯。アフリカ系住民が自衛のために作った武装組織SLA(スーダン解放軍・反政府系)のベースキャンプの周囲では、村を追われた住民たちが肩を寄せ合い暮らしていた。

取材班は、さらに危険なダルフールの中心部を目指し、「ジェノサイド・マウンテン」と呼ばれる丘にたどり着く。付近には大量の人骨が散らばり、多くのアフリカ系住民が連行され、集団で殺害されたという。ダルフール紛争が、組織的に計画された民族浄化であることを示唆する証拠だとSLAの兵士は語る。近くの村には、政府軍のロケット弾が投下された跡の大きなクレーターも見つかった。

スーダン国境近くでジャンジャウィードを捕虜にしたというチャド軍の司令官は、押収した武器を見せながら中国製だと紹介し、スーダン政府が中国から武器供給を受け、武装勢力に流しているとの推測を語る。

ダルフールで何が起きているのか、真相に迫る潜入ルポ。

原題: Darfur: The Hidden Truth
制作: Tony Comiti Productions(フランス) 2007年
担当者メモ
ダルフール紛争関連のリポートは、難民キャンプが舞台のものが主で、現地の状況も難民たちの体験談として語られることが多かったのですが、この番組は、実際にダルフールへ潜入し、その様子を記録した貴重なものです。

http://darfur-news.seesaa.net/article/97162760.html