2008年3月12日水曜日

中国の外交原則、今年は「介入と関与」

中国の外交原則、今年は「介入と関与」

 中国が国際社会でさらに大きな責任と役割を果たすため、積極的な参入と関与を新たな外交政策に据えた。中国が国内総生産(GDP)で世界3位の経済規模を持っているにもかかわらず、人権、環境、地域紛争のような国際問題への関与に消極的だとの批判を受け入れたもので、責任ある「利害関係者」としての中国の姿勢に注目が集まる。


 中国の武大偉外務次官は10日、全国人民代表大会(全人代、国会に相当)の会場で記者団に対し、「中国は世界的な安定と発展に影響を与える事案に今後より積極的に参加していく。それが今年の中国の重要な外交目標の一つだ」と述べた。その上で、「外交政策は時代によって変えていかなければならない。中国は世界各国の相互利益増進に向け、外交政策に新たなページを追加する」と付け加えた。


 主要国の政府や民間団体は、地球温暖化、環境汚染、アフリカのダルフール問題、ミャンマー民主化などで中国が利己主義に陥り、対応が不十分だとして、改善を求めてきた。


 専門家らは中国が国際的懸案に消極的な姿勢を貫いたり、無視したりしてきたこれまでの戦略に終止符を打ち、積極的な役割を果たそうと宣言したと分析している。




http://www.chosunonline.com/article/20080312000035