2008年2月12日火曜日

<ダルフール情勢>全面的な戦争に入る危険も…国連特使警告

<ダルフール情勢>全面的な戦争に入る危険も…国連特使警告
2月9日18時43分配信 毎日新聞


 【ニューヨーク小倉孝保】混乱が続くスーダン西部ダルフール情勢について、国連のエリアソン・ダルフール問題担当特使は8日の国連安保理で「状況は極めて悪化しており、全面的な戦争に入る危険もある」と強く警告した。

 特使は和平交渉が「ごく限定的な進展」しかないと報告した。そのうえで、スーダン政府側から最近、三つの村へ攻撃があったことを明らかにした。報道陣に「コントロールできない事態に陥りつつある。政治的な話し合いに入れる状況ではない」と極めて悲観的な見方を示した。

 安保理は昨年8月、ダルフールの和平実現に向け、国連平和維持活動(PKO)に相当する国連・アフリカ連合(AU)合同部隊(UNAMID)を創設し、最大約2万6000人の軍人・警官を派遣する決議案を全会一致で採択した。

 だがスーダン政府はアフリカ以外の国からの部隊派遣を拒否し、約9000人の部隊がPKOを展開するにとどまっている。紛争では約20万人が死亡し、250万人が家を追われたと推測されている。

最終更新:2月10日0時36分

http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20080209-00000075-mai-int