2008年2月11日月曜日

女性、ダルフール危機解決を訴える

女性、ダルフール危機解決を訴える 2008/02/11


【アジスアベバIPS=ヤジード・カマルディエン、2月2日】

 スーダンの女性5人から成る代表団がエチオピアの首都アジスアベバで開かれているアフリカ連合(AU)サミットに出席し、ダルフール紛争の早期解決を訴えた。

 訪れたのは「ダルフールに関するアフリカ女性協議会」のメンバーで、南スーダン政府のベティー・アーチャン農業大臣に加え、ダルフールの女性3名と北スーダン代表の女性1名。南スーダン政府は、北部を中心としたスーダン政府から半ば自立して住民を統治している。

 代表団の1人、ナワル・ハッサンは、女性はもうこの内戦にこりごりであり、戦争を早く終わらせると同時に、和平プロセスに女性を参加させるようにと訴えた。分裂して互いに抗争を繰り広げているダルフールの26の反乱勢力に対しても、無益な争いを止めて協働するよう求めた。

 アーチャン氏は、現在ダルフールに展開している国連平和維持軍についても注文をつけた。彼女らによると、平和維持軍の兵士が地元住民をレイプしているというのである。

 女性代表団は、AUサミットにおいて、南アフリカや中国の外相などと相次いで会談した。南アフリカのドゥラミニーズマ外相は、スーダンの紛争後再建に関するアフリカ閣僚会議の議長を務めている。

 サミットに出席していたスーダン政府のバシール大統領は、ダルフール危機については何も語らなかった。

 ダルフールの平和を訴える女性たちの活動について報告する。

http://www.news.janjan.jp/world/0802/0802100525/1.php