2008年12月6日土曜日

歯切れよい発言に定評 国連大使指名のスーザン・ライス氏

歯切れよい発言に定評 国連大使指名のスーザン・ライス氏
2008.12.2 23:08

このニュースのトピックス:オバマ次期米大統領

オバマ政権での国連大使に指名されたスーザン・ライス氏(ロイター) 「もう一人のライス」と呼ばれ続けてきた。コンドリーザ・ライス国務長官とは血縁関係はないが、同じ黒人女性として初めて閣僚級の国連大使に指名された。上院での承認が必要だが、オバマ次期大統領は「側近」を国連に送り込むことで、ブッシュ政権下で軋轢(あつれき)が高まった米国と国連の改善を最優先とする姿勢を示したといえる。

 オバマ氏は1日の記者会見で、指名にあたって、「国連は不可欠だが不完全だという考えを共に持っている」と述べ、国連がテロ対策、地球温暖化、貧困などの諸課題に効果的に取り組めるよう改革を進める方針を示した。

 クリントン前政権下でアフリカ担当の国務次官補を務めており、アフリカ問題には積極的に取り組むとみられる。スーダン西部ダルフール紛争では軍事力行使を支持するなど、人道危機への介入論者でもある。

 オバマ氏の選挙運動には早くから参加し、陣営の外交・安全保障政策取りまとめの中心的な存在だった。8月の民主党全国大会の際のオバマ氏の外交顧問らによるシンポジウムでは、アンソニー・レイク元大統領補佐官(国家安全保障問題担当)ら年長者を抑え、会合を仕切っていた。

 64年、首都ワシントンで生まれる。スタンフォード大を卒業し、英オックスフォード大で、博士号を取得した。マデレーン・オルブライト元国務長官に近く、前政権では国務次官補のほか、国家安全保障会議(NSC)アフリカ上級部長を務めるなど重用された。


歯切れのよい発言は定評で、民主党のホープでもあるが、権威主義的で自信過剰との批判もある。

 スタンフォード大で知り合ったABCテレビプロデューサーと結婚し、子供が2人いる。44歳。(ワシントン 有元隆志)
http://sankei.jp.msn.com/world/america/081202/amr0812022319018-n2.htm