「要注意選手」リスト提出 北京五輪前に中国政府
2008.10.31 10:38
このニュースのトピックス:北京パラリンピック
30日付の米紙USAトゥデーは、北京五輪期間中に中国政府への抗議行動を行う懸念があるとして、中国政府が五輪代表を含む米国の選手10人の名前を記した「ブラックリスト」を今年7月に米国オリンピック委員会(USOC)に提出していたと伝えた。USOCは表現の自由などを理由に「まったく不当」な指摘だとしてこれを無視、リストに挙げられた多くの選手らが五輪に参加した。
同紙によると、リストには決勝戦で日本に敗れたソフトボールの4人の選手とコーチのほか、サッカーや五輪競技にないゴルフ、パラリンピック選手らの名前があった。
選手の多くがスーダン西部ダルフールの人道危機を訴える運動にかかわっているため、五輪の場を利用した示威行動を警戒したとみられる。中国政府は北京五輪開幕直前に、ダルフール問題の解決を訴える米人権活動家で、冬季五輪金メダリストのジョーイ・チークさんの入国査証(ビザ)を取り消した経緯がある。(共同)
http://sankei.jp.msn.com/world/america/081031/amr0810311039003-n1.htm