2008年9月11日木曜日

米大統領選:オバマ候補インタビュー「この稀有な瞬間に感謝」

米大統領選:オバマ候補インタビュー「この稀有な瞬間に感謝」
IPSJapan2008/09/10



【デトロイトIPS=バンコール・トムソン、9月3日】

IPS:バイデン上院議員を副大統領候補に選んだことで、「ワシントン政治に変化をもたらす」としてきたあなたの主張が変わったのではとの見方がありますが。

オバマ:バイデン議員は「政治家」であって、「政治屋」ではありません。どういうことかというと、彼はワシントンのやり方を熟知してはいますが、それに飲み込まれているわけではないということです。そしてまた彼は、30余年にわたって、自己を強く保ちつつ、人びとに奉仕してきました。

IPS:ブッシュ政権は、ダルフール危機への対処の不十分さについて非難されています。ダルフールでの大量虐殺のような国際紛争をあなたはどう解決していきますか?

オバマ:大統領として、ダルフールでの虐殺終焉を優先課題にしたいと思います。私は国連でスーダンの政府関係者と会い、チャド・スーダン国境の難民キャンプにも行きました。大統領として、スーダンに圧力をかけ、強力な国際部隊派遣への障害を取り除きます。私は、ブラウンバック上院議員と協力して、2006年に「ダルフール平和・説明責任法」を通過させているのです。

IPS:オバマ政権になったらまずどの問題に取り組みますか? イラク戦争、労働、住宅、エネルギー、大学の学費問題など、いろいろありますが。

オバマ:ブッシュ政権の8年を通じて、内外に難問が山積しています。住宅への抵当権が実行され住宅価格が低下して、経済は混乱のきわみです。エネルギー価格が上がって家計を圧迫し、医療関係費は増大の一途をたどっています。決して認められてはいない戦争が遂行される一方、真の敵はアフガニスタンの山の中に隠れています。課題は山積していますが、重要なのは、適材適所を通じて、これらの難題にあたることだといえるでしょう。(原文へ)

翻訳/サマリー=山口響/IPS Japan武原真一

http://www.news.janjan.jp/world/0809/0809096762/1.php