2008年8月3日日曜日

スーダン:ダルフール紛争 安保理決議、国連部隊を1年延長

スーダン:ダルフール紛争 安保理決議、国連部隊を1年延長
 【ワシントン草野和彦】国連安全保障理事会は31日、スーダン西部ダルフールに展開する国連・アフリカ連合(AU)合同部隊「UNAMID」の任務を1年延長する英国提案の決議案を採択した。賛成は14カ国で、米国が棄権したため、全会一致とならなかった。

 この日でUNAMIDの任務は期限切れだったが、国際刑事裁判所(ICC)の検察官によるバシル・スーダン大統領の逮捕状請求への対応を巡り、協議が難航。訴追手続きの延期を求めたAU声明に「留意する」との表現が、妥協策として盛り込まれた。だが、米国は「バシル大統領を裁く努力を損なうことになる」と反発、棄権した。

 昨年7月31日の安保理決議採択を受けて派遣されたUNAMIDは、ダルフール紛争の和平実現に向けた平和維持活動(PKO)にあたるのが目的。任務延長には安保理決議が必要となっている。

毎日新聞 2008年8月2日 東京朝刊
http://mainichi.jp/select/world/news/20080802ddm007030032000c.html