2008年8月16日土曜日

北京五輪折り返し、人権抗議に厳しく報道規制

北京五輪折り返し、人権抗議に厳しく報道規制
 
【北京=佐藤賢】中国政府は折り返し点を迎えた北京五輪で、メディアを通じ外交や体育・文化面での中国の存在感を国内外に誇示している。ただ、チベットや人権問題に関する中国への抗議行動などは国内向けにはほとんど報じず、厳しい報道規制を敷く。治安面では新疆ウイグル自治区で襲撃事件が起きたものの、北京などでのテロは抑え込み、引き続き厳重な警備態勢で臨む。

 中国メディアは連日、五輪関連ニュースを1面や特集面で大きく報道。金メダル獲得への舞台裏を探るなど中国選手に関する記事では独自取材も目立つ。8日の開会式を称賛し「(北京が)世界すべての政治、経済、文化活動の中心になった」(国際先駆導報)と、中国の存在感の高まりを印象付ける記事も多い。(07:00)


http://www.nikkei.co.jp/news/kaigai/20080816AT2M1502J15082008.html