2008年8月24日日曜日

“五輪にあわせ言論を抑圧”

“五輪にあわせ言論を抑圧”

パリに本部をおく民間団体「国境なき記者団」は、北京オリンピックの期間中、中国の当局から暴行を受けたり、身柄を拘束されたりした外国人のジャーナリストは少なくとも22人にのぼると発表し、中国政府はオリンピックにあわせて言論を抑圧していると批判しました。

「国境なき記者団」は22日、声明を出し、北京オリンピックが始まってから、現地で取材に当たっていて中国の警察官などから暴行を受けたり、身柄を拘束されたりした外国人のジャーナリストは少なくとも22人にのぼることを明らかにしました。また、チベット自治区での中国政府の対応を批判しようとした外国人の活動家47人が国外に追放されたほか、北京に拠点をおく中国の人権活動家50人が自宅に軟禁されたり、北京から追放されたりしたとしています。「国境なき記者団」のメナール事務局長は声明の中で、「オリンピックにあわせてさまざまな言論の抑圧が行われ、オリンピックに大きな汚点を残すだろう」と述べ、中国政府の対応を批判しました。さらに声明は、IOC・国際オリンピック委員会についても、こうした事態を招いた責任があると指摘し、今後は、オリンピックの開催地を選ぶ基準に、言論の自由が保障されることを加えるべきだと主張しています。http://www.nhk.or.jp/news/k10013658881000.html