2008年7月29日火曜日

UNHCR、スーダン南部の難民帰還のため、より多くの資金求める

UNHCR、スーダン南部の難民帰還のため、より多くの資金求める



 現在、UNHCRは、スーダン南部への帰還と再統合事業のための資金が、約1190万米ドル不足している。この資金不足は、今年の下半期中、本国に帰ることを希望する難民の帰還を妨げる要因となる。

 UNHCRアフリカ局次長のメンゲシャ・ケベデは、「現在の本国帰還の流れが続き、2008年、さらに2009年、予定通りに資金を受けられる、との条件付きではあるが、2009年の終わり、もしくは2010年の第一四半期までには、スーダン南部への帰還をすべて完了することができるだろう」と述べる。
 難民の帰還に対する強い希望は、2009年4月の国勢調査に参加したいという願望や、21年間に及んだ南北内戦を終結させた包括的和平協定(CPA)へ高まる信頼によるところもある。CPAの節目といわれる2009年に行なわれる総選挙が近づくにつれ、帰還の動きは今後、さらに強まると思われる。2008年の乾季中に帰還しようという3万人ものスーダン南部の難民がすでにUNHCRの援助を要望している。

 この大規模な帰還事業を進める上で、UNHCRは事業パートナーなどと、シェルター用資材や、生活支援用品などの事前配備を始めた。再統合するための活動を拡大し、国境を越える拠点などの施設再建も始めている。日本のNGOも7団体が、スーダン南部で活躍している。その多くはUNHCRの事業実施パートナーである。

http://www.unhcr.or.jp/news/2008/080728_2.html