2008年5月2日金曜日

北京五輪開会式、福田首相「行けたらと思う」

北京五輪開会式、福田首相「行けたらと思う」

2008.5.2 12:38


 福田康夫首相は2日昼、今年8月8日に行われる北京五輪開会式への出席について「まだ決めていないが、行けたらと思う」と述べ、出席に前向きな考えを示した。首相官邸で記者団の質問に答えた。首相が開会式に出席すれば、竹下登元首相の1988年のソウル五輪以来20年ぶりとなる。ただ、日本国内ではチベット問題に加え、中国製冷凍ギョーザによる中毒事件の真相が解明されていないことへの批判が強い。出席の場合、国内の批判が高まる可能性もある。

 北京五輪開会式をめぐっては、中国政府によるチベット暴動弾圧を理由に、複数の欧州首脳が不参加の意向を示している。ポーランドのトゥスク首相やチェコのクラウス大統領がチベット問題を理由に参加しないと欧米首脳で初めて明言。フランスのサルコジ大統領は態度を保留している。

 一方で、ブッシュ米大統領は出席の意向を変えていないが、議会からは欠席を求める声があがっている。韓国の李明博大統領は「隣国での開催なので開会式には出席したい」と表明している。

 首相は7日の胡錦濤国家主席との首脳会談や、中国政府とダライ・ラマ14世側との対話を見極めた上で、最終的に判断する方針とみられる。

http://sankei.jp.msn.com/politics/policy/080502/plc0805021239005-n1.htm