2008年5月19日月曜日

首相マラソン会談へ、3日間で17時間…アフリカ開発会議

首相マラソン会談へ、3日間で17時間…アフリカ開発会議
 福田首相は28~30日に横浜市で開かれるアフリカ開発会議(TICAD4)に合わせ、アフリカ各国の首脳ら50人と個別に会談する。

 会談時間は27~29日の3日間で計17時間に及ぶ見通しで、「首脳級では空前のマラソン会談」(外務省幹部)となる。

 今回の会議には、アフリカ53か国のうち52か国が参加し、45か国は国家元首35人、首相7人、副大統領3人の首脳級が来日する。福田首相はこの45人のほか、アフリカの貧困撲滅を訴えるロックグループ「U2」のボノさん、ノーベル平和賞受賞者のワンガリ・マータイさん、アフリカ連合(AU)のジャン・ピン委員長らと会談する。1件最長20分とし、3件ごとに15分間の休憩を取る予定だ。

 2003年の前回は、首脳級来日は23か国にとどまったが、全員と会談した小泉首相は「こんなに疲れたのは初めて。もうこりごりだ」と感想を漏らした。71歳の福田首相の体力を心配する声もあるが、首相自身は「アフリカ首脳と会談する機会はめったにない」と意欲を見せているという。

 首相がこれほど過密な日程で会談に臨むのは、国連安全保障理事会の常任理事国を目指す中で、大票田であるアフリカを意識しているからだ。「アフリカで存在感を高める中国に対抗する」という狙いもある。

 首相は一連の首脳級会談とは別に、アフリカの国連改革に関する方針を決めるAUの首脳級機関「10か国委員会」(議長国・シエラレオネ)との初の会合も開き、日本とアフリカの双方が受け入れられる安保理改革案について意見交換する考えだ。29日昼に開催する方向で調整している。

(2008年5月19日03時06分 読売新聞)


http://www.yomiuri.co.jp/politics/news/20080519-OYT1T00151.htm