2008年5月12日月曜日

スーダン、チャドと断交 「武装勢力訓練をほう助」と

スーダン、チャドと断交 「武装勢力訓練をほう助」と

スーダン・エルファシェル(CNN) スーダンのバシル大統領は11日、首都ハルツームへの進攻を10日に試みた反政府武装勢力「正義と平等運動」(JEM)の訓練をほう助しているとして、チャドと国交を断絶したことを明らかにした。


スーダン当局はJEMを具体的に名指しすることを避けたものの、バシル大統領はテレビ演説で「今回の攻撃に対する報復の権利を留保する」と明言した。


チャド当局者の反応は得られていないものの、AP通信はチャドの閣僚が武装勢力支援を否定したと伝えた。


スーダンは以前からチャド政府がJAMを支援しているとの考えを表明。一方のチャドは今年2月、デビ政権の転覆を図った過激派をスーダンがほう助していると主張した。今年3月、デビ大統領とバシル大統領は、両国の越境攻撃を相互に中止する不可侵条約に署名した。


スーダン政府が報復攻撃の可能性をにじませたことで、反政府武装勢力の拠点である西ダルフールの住民は、空爆が行われるのではないかと予想している。



http://www.cnn.co.jp/world/CNN200805110013.html