2008年5月30日金曜日

「地震はチベット弾圧の報い」 ストーンさん発言に中国世論が猛反発(05/29 07:40)

「地震はチベット弾圧の報い」 ストーンさん発言に中国世論が猛反発(05/29 07:40)
 【北京28日佐々木学】地震はチベット弾圧の報い? 米女優シャロン・ストーンさんが中国・四川大地震とチベット問題を結びつけた発言をしたことで、中国や香港の芸能人や世論が反発している。

 二十八日の中国紙「北京青年報」によると、ストーンさんはフランス・カンヌ国際映画祭の会場で、香港のテレビ局の取材に対し「チベットに対する中国の姿勢に不満だ。地震が起きて『これはカルマ(業)かしら』と思った」と語った。

 カンヌで被災者への義援金を募った中国の女優チャン・ツィイー(章子怡)さんは「怒りに震えた。人の命をどう考えているのか」。香港の女優カリーナ・ラム(林嘉欣)さんも「あまりに過激な発言。誰も天災には遭いたくないはず」と憤りを表した。

 インターネット上では「中国人共通の敵」と批判が相次ぎ、映画館は出演映画の上映拒否を表明。ストーンさんがモデルを務める仏ブランド「クリスチャン・ディオール」の不買呼びかけも広がり、同社中国法人は「中国人民の感情を傷つける言論を支持しない」との声明を発表した。

 ストーンさんはチベット仏教最高指導者ダライ・ラマ十四世と親交がある。

http://www.hokkaido-np.co.jp/news/international/95587.html