2008年4月8日火曜日

パリの聖火リレー、2度も消す…人権団体など抗議の中

パリの聖火リレー、2度も消す…人権団体など抗議の中
4月7日21時48分配信 読売新聞


【パリ=若水浩】北京五輪の聖火リレーが7日、パリで行われ、前日のロンドンと同様、チベット問題をめぐって中国政府を非難する人権団体などによる抗議活動が相次いだ。
 警察当局はリレーを妨害した5人を一時拘束した。

 7日正午過ぎ、エッフェル塔展望台を出発した聖火リレーは、道路に横たわって抗議する団体メンバーの妨害に遭い、警官隊が聖火を避難用バスに退避させ、一部区間をバスで運ぶ場面もあった。

 また、パリ市警は安全のためとして、リレー途中に聖火を2度消し、その都度点火したという。

 リレー・コースは、凱旋門やシャンゼリゼ通りを通る約28キロ。仏政府は3000人以上の警察や機動隊員を投入、約250人がランナーの前後を警備する厳戒態勢を敷いた。拘束された5人のうち2人は、国際ジャーナリスト組織「国境なき記者団」(本部・パリ)のメンバーだった。

 3月、ギリシャで行われた採火式でもメンバーが乱入、パリでも抗議活動を予告していた。

 また、80人の聖火ランナーのうち、一部のランナーが抗議の意味として「より良い世界のために」と記したバッジを胸に付けて走行。パリ市当局も「パリは人権を擁護する」という横断幕を市庁舎に掲げた。

 一方、聖火リレーを歓迎する中国系住民も中国国旗を持って詰めかけ、人権団体との間で小競り合いも起きた。

最終更新:4月7日23時14分


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