2008年4月4日金曜日

聖火リレー通過時 抗議に千人動員

聖火リレー通過時 抗議に千人動員


 北京五輪の聖火リレーで、北米大陸唯一のルートとなる米サンフランシスコの市民団体「サンフランシスコ湾地域ダルフール連合」は2日、聖火が通過する9日に沿道で1000人以上を動員し、中国政府に抗議行動をすることを明らかにした。

 同団体は、スーダン西部ダルフールの人道危機解決に向け、経済、軍事的につながりの深い中国がスーダン政府に影響力を行使していないと批判。チベット暴動鎮圧に反発する団体も抗議を予定しており、混乱が予想される。

 「ダルフール連合」によると、当日は約10キロの聖火ルート沿いで、1000人以上がダルフール問題への対応改善を求めるメッセージを記した緑色のTシャツ、帽子を着用。同様の内容のビラ40万枚も地元有力紙に折り込んで事前に配布し、聖火見物の際に表示するよう促すという。

 抗議を計画しているサンフランシスコのチベット人組織「北カリフォルニア・チベット協会」のツェリン会長は「(警備に当たる)警察はわれわれの表現の自由を奪わないでほしい」と主張している。

 一方、サンフランシスコのニューソム市長は「抗議する権利はあるが、聖火を否定する権利はない」と冷静な対応を市民に呼び掛けている。 (共同)

http://www.sponichi.co.jp/olympic/flash/KFullFlash20080403049.html