2008年4月2日水曜日

米国国務省民主主義・人権・労働局発表 (2007年国別人権報告書・スーダン)

2007年国別人権報告書


米国国務省民主主義・人権・労働局発表

2008年3月11日


スーダンの人権実績は引き続き極めて悲惨なものであり、ダルフールにおいて政府の治安部隊とその代理民兵組織により裁判なしの処刑、拷問、殴打、および強姦が行われたという報告が続いた。2006年にダルフール和平協定への調印が行われたにもかかわらず、2007年には暴力行為が増えた。政府が村落への空爆を継続し、反政府グループが分裂して攻撃を強化し、部族間の戦闘が激化するに伴い、この地域の混乱はさらに悪化した。2003年以降、少なくとも20万人が暴力、飢餓、および疾病によって死亡したとされている。米国政府は、この紛争を大量虐殺と見なしており、2007年も罪のない市民が引き続きその影響に苦しめられた。2007年末までに、長引く紛争によって200万人以上が国内避難民となり、さらに23万1000人が国境を越えてチャドに避難した。政府は、この地域にアフリカ連合と国連の合同平和維持軍を配置しようとする国際的な活動を妨げ、政府の治安部隊は、救命のための人道援助活動を妨害した。人道援助に携わる人々が暴力の標的となる事例が増えた。国連によると、2007年中に、人権活動家13人が殺害され、59人が襲撃され、61人が逮捕・勾留され、147 人が誘拐された。

http://tokyo.usembassy.gov/j/p/tpj-20080402-50.html#nippon