2007年10月28日日曜日

会議は踊る、されど進まず

ダルフール問題の和平会議がリビアで開催されているようですが
反政府側はボイコットしているようです。カダフィン大佐の
発言が的を得ている感じがしますね。


ダルフール和平協議開幕 主要反政府勢力はボイコット
2007.10.28
Web posted at: 13:21 JST
- CNN/AP

リビア・シルト──スーダン西部ダルフール地方で4年間続いている紛争の解決を目指す和平協議が27日、当地で開幕した。しかし反政府勢力の主要派閥がボイコットした結果、仲介者や記者団の人数が出席した反政府勢力を上回り、紛争解決への期待がしぼみつつある。


スーダン政府代表団のナフィー大統領顧問政府は、政府が一方的停戦を宣言すると発言。ナツィオス米特使はこれを評価する一方、これまで幾度となく出されてきたダルフール停戦宣言が、政府軍と反政府勢力の双方によって破られたと指摘した。


会議に出席した反政府勢力は20派閥余り。その1つで余り知名度が高くないスーダン連邦民主同盟の関係者は、出席した反政府勢力も停戦に前向きであると語った。しかし主要派閥が欠席したことで、和平協定が近く締結されるとの観測は消滅しており、仲介者は和平協議の目標を「実効性のある和平協議の条件作り」にとどめている。仲介者の報道官は「長いプロセス」になると警告した。


会議開催国リビアの最高指導者カダフィ大佐は、反政府勢力指導者のアブドゥルワヒド・エルヌール氏とカリル・イブラヒム氏が欠席したことは、国際社会の和平仲介努力が失敗していることの証拠だと発言。「彼らが会議に反対する限り、国際社会の介入は正当化できない。(紛争による)被害があるのは確かだが、部族の問題を国際化する必要はない」と語った。


スーダン解放軍(SLA)創設者のエルヌール氏は、国連とアフリカ連合(AU)が来年1月をめどに平和維持要員2万6000人を展開するまで、和平協議をボイコットすると発言。また、正義平等運動(JEM)指導者のイブラヒム氏は当初協議出席で合意していたものの、国連が弱小派閥を招いたとの理由で、26日に突然翻意した。仲介者は、全ての派閥を協議に参加させる方向で調整していたとしている。


エリアソン国連ダルフール問題担当特使と、サリム・アハメド・サリムAU特使は記者団に対し、今後数日間で一部の反政府勢力指導者が徐々に参加するだろうとの見通しを示した。より強固な和平協定に結びつく対話を構築することが協議目的だという。


ナツィオス米特使は、紛争が再燃した場合、米国が追加制裁措置を検討していると警告した。

http://www.cnn.co.jp/world/CNN200710280004.html


【10月28日 AFP】リビアのシルト(Sirte)で27日、スーダン西部で続くダルフール紛争の和平会議が開幕したが、主要な反政府勢力は会合をボイコットしており、リビアの最高指導者ムアマル・カダフィ(Moamer Kadhafi)大佐は同会議について「すでに失敗に終わった」との見解を示した。

 会議の冒頭でスーダン政府は紛争の一方的停戦を宣言し、これを守らない勢力には制裁を課すよう国際社会に対して呼びかけた。

 しかし会議には反政府勢力「スーダン解放軍(Sudan Liberation Army、SLA)」や「スーダン解放運動(Sudan Liberation Movement、SLM)」、「正義と平等運動(Justice and Equality Movement、JEM)」などが参加しておらず、カダフィ大佐はこれら勢力の欠席は「致命的」でだとの見解を示した。

 カダフィ大佐は、「彼らなしには和平は達成できない」と述べ、「会議は中断すべきである」とし、また「彼らが会議の開催にすら反対しているということは、彼らは我々の助けを必要としていないということだ」と述べ、国連(United Nations, UN)やアフリカ連合(African Union、AU%%)には「部族間紛争」を解決することはできないと付け加えた。(c)AFP

http://www.afpbb.com/article/politics/2303899/2289217