2007年8月23日木曜日

イスラエル、ダルフール難民ら50人の受け入れ拒否

今回のイスラエル政府の対応に怒りを感じます。
ホロコーストの際に日本ではユダヤ難民を救った
外交官の杉原千畝氏や日本陸軍軍人の樋口季一郎氏を
見習って欲しいですね。


http://www.cnn.co.jp/world/CNN200708200014.html

イスラエル、ダルフール難民ら50人の受け入れ拒否
2007.08.20
Web posted at: 15:48 JST
- CNN

エルサレム(CNN) イスラエル当局者によると、同国政府はこのほど、スーダン西部ダルフール地方などからエジプト経由で不法入国したアフリカ人グループ50人の受け入れを拒否し、エジプト側に送還した。同国の議員や人権運動家らは、政府の対応を厳しく批判している。

イスラエル紙ハーレツによると、50人は17日夜、エジプト国境を越えようとした際に拘束された。当局は一行をいったん南部の軍施設に収容し、19日に送還したという。50人の国籍は公表されていないが、同紙は軍関係者の話として、大半がダルフールから虐殺を逃れてきた難民だったと伝えている。

イスラエルのベーカー報道官はAP通信とのインタビューで、「イスラエル法は敵国民の入国を禁じている。ダルフールの住民も例外ではない」と語った。イスラエルとスーダンは敵対関係にあり、国交は断絶されている。

イスラエルにはこれまでに、ダルフールから計数百人の難民が流入しているとみられ、その多くが刑務所に収監されてきた。ベーカー報道官によると、当局は今後新たに入国を図る者を送還する方針。しかし、エジプトではダルフール難民が治安部隊に射殺されたとの目撃情報もあり、行き場を失った難民の安否が懸念される。

イスラエルは、ナチス・ドイツによるホロコースト(ユダヤ人虐殺)を逃れた難民らが建国したという歴史的背景を持つ。このため、「難民受け入れは国の道義的義務」と主張する声も強く、最近では数十人の議員が、政府にダルフール難民を追放しないよう求める請願書を出している。

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