2007年7月7日土曜日

ダルフールPKOを検討 自衛隊派遣の可能性 '07/7/6

ダルフールにPKOを派遣する話が出ているみたいですね。


ダルフールPKOを検討 自衛隊派遣の可能性 '07/7/6

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 政府はスーダン西部ダルフール地方の紛争に伴う人道危機に対処する国連・アフリカ連合(AU)合同平和維持活動(PKO)の本格化に備え、自衛隊派遣の可能性について検討に入った。複数の政府筋が六日、明らかにした。ダルフール紛争は欧米やアフリカ諸国で大きな問題となっており、来年七月の主要国首脳会議(北海道洞爺湖サミット)を主催する日本が議論を主導するには「自衛隊を含め人的貢献が不可避になる」(外務省筋)との判断からだ。

 自衛隊派遣の可能性は、内閣府国際平和協力本部を中心に検討に着手。先月末にはスーダン情勢に詳しい専門家の意見を聞くなど、情報の収集と分析に乗り出した。ただ自衛隊派遣をめぐっては、外務省内で積極論と「派遣は想像しがたい」(幹部)との消極論が交錯。防衛省は「危険性が高い」(幹部)と慎重な姿勢で、政府内の調整は難航も予想される。

 ダルフール地方では二○○三年から、アラブ系の政府軍や民兵と、黒人系の反政府勢力との紛争が激化。「世界最悪の人道危機」ともいわれ、隣接のチャドに約二十万人超とされる難民が発生している。

 国連安全保障理事会は昨年八月、二万人規模のPKO部隊派遣を決議。スーダン政府は主権侵害としてPKO部隊の受け入れを拒んでいたが、先月中旬に了承した。

 ダルフール紛争は「当事者間の停戦合意」などPKO参加五原則を現段階で満たしていない。だが内閣府国際平和協力本部や外務省には、PKOの本格的な展開が想定される来年三月ごろまでにスーダンとチャドの間で明確な和平合意が成立すれば、スーダン国内での停戦合意がなくても、チャド側で大量の難民に対する人道支援が可能になる公算が大きいとの見方が出ている。


http://www.chugoku-np.co.jp/News/Sp200707060251.html