2007年5月7日月曜日

フランス大統領選でもダルフール紛争が問題になる






昨日、フランスの大統領選挙でサルコジ元内相が大統領になりましたが
今回のフランスの大統領選挙でもダルフール紛争が争点になっています。
毎日新聞 2007年4月29日 東京朝刊

より


フランス:大統領選2候補、五輪ボイコットで火花--スーダン制裁「反対」の中国巡り


 【パリ福井聡】フランス大統領選候補の左派野党・社会党のロワイヤル元家庭担当相が、スーダン西部のダルフール紛争での中国の対応を巡って08年の北京五輪ボイコットも辞さないと表明した。右派与党・国民運動連合のサルコジ前内相はこれに対し「ばかげている」と反論。決選投票に進む両候補は中国への対応で対照的な姿勢をみせている。
 ロワイヤル氏は26日、民放テレビで「国際社会は、中国が国連のダルフールの虐殺停止決議に賛成するよう、北京五輪への威嚇(ボイコット)を利用すべきだ」と述べた。サルコジ氏は27日「北京五輪は、中国が国際社会に開かれる方向で極めて積極的な意味があり、ボイコットは逆の方向につながるばかりだ」と反論した。
 中国政府は、ロワイヤル氏の発言を「世界中の人々の善意に反する」と批判し、平静になるよう訴えた。
 国連によると、ダルフールでは過去4年間に20万人が殺害され、200万人以上が難民となっている。国連安保理は対スーダン制裁決議を協議しているが、スーダン産出の石油の大半を輸入する常任理事国・中国の反対で採択に至っていない。