2008年12月16日火曜日

「コレラは旧宗主国、英国による大量虐殺」 ジンバブエ閣僚

「コレラは旧宗主国、英国による大量虐殺」 ジンバブエ閣僚
(CNN) コレラ被害が増加し続けているアフリカ南部、ジンバブエのヌドロブ情報広報相は13日まで、コレラの感染拡大は「計算され、人種攻撃的な、米国や欧州各国の協力を得た旧宗主国、英国の力によるもので、我が国の侵略を目指したものだ」と強く非難した。さらに記者団に対しても、スーダンのダルフール紛争やコンゴ民主共和国(旧ザイール)で死にかかっている人々を撮影し、その写真をジンバブエのコレラ犠牲者として伝えていると断定、「武力報道だ」と責め立てた。


同国は1965年まで英国の支配下に置かれていた。人権侵害で国際非難を集めるムガベ大統領の独裁政権下で経済が疲弊しているだけではなく、今年8月からコレラ感染が拡大。世界保健機関(WHO)によれば、死者は既に800人近くに達しており、最大で6万人の感染者が出ると懸念されている。


首都ハラレでさえ水道インフラが整っておらず、コレラの感染拡大が食い止められていない状態に、英国のブラウン首相が緊急的な国際支援が必要だと表明。ケニアがアフリカ連合(AU)や国連による武力介入を呼び掛けるなど、国際的な孤立状態を深めている。


しかし、ムガベ大統領は11日、ジンバブエ国内にコレラは発生していないと発言。西側諸国が侵入するための口実と各国を非難していた。国連の潘基文・事務総長は「とても同意出来る見方ではない」と一蹴(いっしゅう)している。


ヌドロブ情報広報相の欧米非難に、米国務省のマッキンターフ報道官は12日、「明らかに馬鹿げている」と反論。「ムガベ大統領に、(コレラの感染拡大を食い止めるための)意味ある行動をとる考えが全くないことが明らかになった」と弾劾した。


ヌドロブ情報広報相は、ジンバブエ国内における衛生システムはきちんと機能しているとも主張、あくまでも世界各国が非難するようなコレラ被害は生じていないとの姿勢を崩していない。

http://www.cnn.co.jp/world/CNN200812130018.html