法王「紛争地の子どもに思いを」 Xマスメッセージ
【ローマ25日共同】ローマ法王ベネディクト16世(81)は25日、バチカンのサンピエトロ広場で多くの信者を前にクリスマス恒例のメッセージを読み上げ、世界の紛争解決の必要性を強調した上で「特に子どもたちは神の光を必要としている」と、国際社会が紛争地の児童の問題により目を向けるよう呼び掛けた。
法王は同日未明の深夜ミサでも「(世界の)ストリートチルドレン、少年兵、児童ポルノの犠牲者に思いをはせよう」と述べていた。
法王はイスラエル、パレスチナ、レバノン、イラクなどの中東地域のほか、ジンバブエ、コンゴ(旧ザイール)、スーダン西部ダルフール地方などアフリカの紛争地を挙げ、対話と交渉を通じた問題解決を訴えた。
クリスマスのメッセージは本来、法王が信者に呼び掛ける場だったが、現在は、世界に向けてバチカンの立場を伝える重要な機会になっている。
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