2008年8月4日月曜日

五輪=北京大会のスポンサー企業、巨額の宣伝活動展開

五輪=北京大会のスポンサー企業、巨額の宣伝活動展開




 [北京 3日 ロイター] 8日から始まる北京五輪のスポンサー企業は、中国の「新世代」消費者へのブランド訴求力を高めようと、かつてないほど大規模な宣伝広告活動を展開している。

 紙面やテレビといった伝統的な媒体から、比較的新しいオンラインメディアに広告を載せるスポンサー企業にとって、チベットやスーダン問題で国際的な批判を受ける中国での宣伝活動はリスクを伴うが、失うものより得られるものの方がはるかに大きいとみられる。

 コカ・コーラやアディダス、レノボ・グループを顧客に抱える北京のコンサルタント会社R3は、スポンサー企業が受ける恩恵は五輪終了後も数年間は続くと予想。

 同社によると、2008年の中国での広告費は前年比19%増の約543億ドル(約5兆8000億円)に達し、そのうち約86億ドル(約9200億円)が五輪関連の宣伝活動に使われるとしている。

 また五輪スポンサー企業に限れば、2008年の広告費は約32億ドル(約3400億円)にのぼり、これは前年比52%増の数字となるという。

 世界スポンサーの1社であるアディダスは、五輪とのタイアップ効果で、今年の中国でのシェア争いでライバルのナイキを超えることを狙っている。

 アディダスは、2010年までに中国は米国に次ぐ世界2番目の市場になるとみており、それまでに中国国内の店舗数を現在の約4000店から6300店に増やすことを計画している。

 一方のナイキは、選手個人やスポーツ団体のスポンサーとはなっているが、五輪のスポンサーは行っていない。

http://sports.nikkei.co.jp/flash.aspx?n=3173650