2008年8月31日日曜日

米大統領選:民主党、政策綱領に北朝鮮の非核化明記

米大統領選:民主党、政策綱領に北朝鮮の非核化明記
6カ国協議 | FTA

 北朝鮮は6カ国協議の合意事項である核施設の無能力化を中断した中、米民主党は25日に開幕した党大会で、北朝鮮の非核化を明示した政策綱領を採択した。


 民主党は25日からコロラド州の州都デンバーで開催中の党大会で採択した政策綱領に「北朝鮮の非核化」という項目を盛り込んだ。同項目には北朝鮮の核兵器プログラムの「検証可能な終息」を明記した。また、北朝鮮が生産した全ての核物質と核兵器の完全な申告に応じるよう、外交的努力を支持するとした。


 民主党が北朝鮮の核問題をめぐる6カ国協議の継続はもちろん、北朝鮮に対する「直接外交」を打ち出した点が注目される。


 民主党は同時に「われわれはキューバから北朝鮮に至るまで、ビルマ(ミャンマー)からジンバブエ、スーダンに至るまで、抑圧されている人々を擁護する」とした。民主党が北朝鮮を代表的な人権弾圧国家として名指ししたことで、民主党が政権を握った場合、北朝鮮の人権問題が前面で取り上げられる可能性が出てきた。


 韓米同盟については、「われわれは韓国、日本、オーストラリア、フィリピンなど同盟国と強い関係を維持すべきだ」とした。


 北米自由貿易協定(NAFTA)については、「北米3カ国の利益となるようにNAFTAを改定するため、カナダ、メキシコと協力する」と明記したが、韓米FTAに対する言及はなかった。


 民主党はこのほか、イラクからの米軍撤退、全国民に対する医療保障制度の拡大などを公約した。


デンバー(米コロラド州)=李河遠(イ・ハウォン)特派員

朝鮮日報/朝鮮日報日本語版

http://www.chosunonline.com/article/20080828000013