2008年6月11日水曜日

スーダン南部で内戦寸前 石油資源争奪が“火種”に

スーダン南部で内戦寸前 石油資源争奪が“火種”に
2008.6.10 16:48

このニュースのトピックス:アフリカ
 日本が国連平和維持活動(PKO)部隊として自衛隊派遣を検討しているスーダン南部。20年以上続いた内戦が2005年に終結したばかりだが、政府軍と元反政府勢力スーダン人民解放軍(SPLA)の対立が最近、激化している。南北境界線近くの油田地帯をめぐる争いが原因で、内戦再開を危惧(きぐ)する声も出ている。

 “火種”となっているのは、油田地帯のアビエイ地区。5月中旬、政府軍とSPLAが激しく交戦し、双方に多数の死傷者が出た。国連によると、約9万人の国内避難民が発生、西部ダルフール地方とは別の新たな人道危機に発展する恐れも出ている。

 アビエイ地区はSPLAの支配下にある南部と同国北部を隔てる南北境界線沿いに位置。ロイター通信によると、スーダンの石油生産量の半分近くがこの付近で産出されており、新たな対立は石油資源の争奪戦が原因とされる。(共同)
http://sankei.jp.msn.com/world/mideast/080610/mds0806101647001-n1.htm