2008年5月13日火曜日

スーダン:ダルフール問題 「反政府勢力を支援」チャドと断交

スーダン:ダルフール問題 「反政府勢力を支援」チャドと断交
 

【ヨハネスブルク高尾具成】スーダン政府は11日、首都ハルツーム近郊まで進攻した同国西部ダルフール地方を拠点とする反政府組織「正義と平等運動(JEM)」を制圧したと宣言。バシル大統領は国営テレビを通じ、「(隣国)チャドがJEMを支援している」と非難し、チャドと国交を断絶すると宣言した。チャド政府は関与を否定する声明を出している。

 07年2月以降、バシル大統領とチャドのデビ大統領は相互不可侵で合意しているが、チャド側がデビ政権転覆を図った武装集団をスーダン政府が支援したと主張するなど緊張が続いていた。

 ダルフールでは03年以降、アラブ系と非アラブ系の対立で約20万人が死亡。06年に和平交渉が始まったものの昨年11月以降、中断状態にある。

毎日新聞 2008年5月12日 東京夕刊


http://mainichi.jp/select/world/news/20080512dde007030016000c.html