2008年4月18日金曜日

インドで北京五輪の聖火リレー、各地で抗議デモ

インドで北京五輪の聖火リレー、各地で抗議デモ
2008年 04月 18日 10:51

 [ニューデリー 17日 ロイター] 世界で最も大きい亡命チベット人コミュニティーを持つインドで17日、警察官1万5000人が警備を行う中、北京五輪の聖火リレーが行われた。

 妨害行為を懸念し当地でのリレーのルートは当初予定(9キロ)の3分の1となる3キロに短縮されており、スポーツ選手や有名人約70人が参加した。

 ルート沿いには旗を振る中国人やバスに乗って到着した生徒数十人の姿が見える程度。交通は遮断され露天商などの姿もなく、聖火ランナーは警察や兵士らに警護される中テレビカメラに向かって手を振るなどした。

 一方、警戒線の外ではチベット人数十人が抗議行動を行おうとして身柄を拘束された。インド全体ではチベット人を主とする数千人が抗議活動を行い、ニューデリーでは約100人が身柄を拘束された。

 亡命チベット政府のあるダラムサラでは約1500人が抗議デモを行い、商店が店を閉めるなどした。金融の中心地ムンバイでは中国領事館周辺で抗議活動が行われ、仏教徒が多数派を占めるLadakhでも僧侶など数千人がデモに参加した。

 また同日未明に聖火がパキスタンから到着した際にはチベット人24人ほどが拘束されている。

 聖火はリレー後、バンコクに送られた。


http://jp.reuters.com/article/worldNews/idJPJAPAN-31387920080418?rpc=112