2008年4月16日水曜日

北京五輪:「英首相らの欠席は責任逃れ」 米大統領補佐官

北京五輪:「英首相らの欠席は責任逃れ」 米大統領補佐官
 

【ワシントン小松健一】ハドリー米大統領補佐官(国家安全保障担当)は13日、チベット問題をめぐりブラウン英首相、メルケル独首相らが北京五輪開会式欠席を表明していることについて、「対決ではなく、静かな外交を通じて中国にメッセージを伝えることが重要。ボイコットは責任逃れ」と批判した。FOXテレビなどのインタビューに答えた。

 ハドリー補佐官は「外交上の利益を考えると、大統領が五輪に行かないという理由は見あたらない」と述べ、ブッシュ大統領の予定通りの訪中を強調した。だが一方で、「旅程は固まっていない。開会式に出席するかどうかという問題よりも、建設的、外交的に中国に働きかけることが大切」と語り、開会式出席を見合わせて、米選手団の応援のため北京入りする可能性に含みを持たせた。

 米政府は今後、米中間の人権対話などを通じて、中国政府にチベット側との対話を促し、米国や国際社会の懸念解消に努めるよう求める方針だ。中国の対応を見ながらブッシュ大統領は開会式に出席するかどうかの判断をするとみられる。

毎日新聞 2008年4月14日 19時06分

http://mainichi.jp/select/world/news/20080415k0000m030028000c.html