2008年1月23日水曜日

米女優ら企画の集会中止に、ダルフール問題で中国に配慮か



米女優ら企画の集会中止に、ダルフール問題で中国に配慮か カンボジア


2008年1月20日、カンボジアの首都プノンペン(Phnom Penh)で、トゥールスレン(Tuol Sleng)虐殺記念館への道を警官に阻まれる米女優ミア・ファローさん(右)。(c)AFP/TANG CHHIN SOTHY



【1月20日 AFP】カンボジア政府は20日、首都プノンペン(Phnom Penh)のトゥールスレン(Tuol Sleng)虐殺記念館で、スーダンのダルフール(Darfur)地方における人権侵害を訴える集会を計画していた米俳優ミア・ファロー(Mia Farrow)さんに対し入館を禁じた。



 この集会はダルフール紛争終結のためスーダン政府に働きかけるよう中国政府に訴える目的で企画されたが、この措置で中止を余儀なくされた。

 中国政府との強い関係を持つカンボジア政府は、ポル・ポト(Pol Pot)政権時代に犠牲になった200万人を侮辱するものだとして式典の開催を禁じた。

 警棒や催涙銃を手にした警察隊が記念館への道を封鎖した。記念館からの退去を拒んだファローさんらを警官が押していたとの目撃情報もある。




 ファローさんほか7人の活動家は白いハスの花を警官に渡し、記念館の前に供えるよう頼んだという。ファローさんは「この花は亡くなったすべての人への敬意と、生き延びたすべての人への称賛を表している」と語った。(c)AFP

http://www.afpbb.com/article/politics/2339138/2538619