2007年6月11日月曜日

中国側の対応

昨日、紹介した米下院の決議に対して
中国外務省がコメントを出しました。
まあありきたりの対応ですね。

http://www.asahi.com/international/jinmin/TKY200706080395.html
より掲載

米下院の「ダルフール問題対中決議案」可決に断固反対
2007年06月08日

 外交部の姜瑜報道官は7日、ダルフール問題をめぐる米下院の動きについてコメントを発表した。

 米下院は5日、いわゆるスーダン・ダルフール問題に関する対中決議案を可決した。同決議案はダルフール問題の解決における中国側の建設的な努力を無視し、いわれなく中国側を非難するとともに、ダルフール問題を2008年の北京五輪とリンクさせようと企んでおり、中国の内政に粗暴に干渉に干渉している。中国はこれに対し、強い不満と断固たる反対を表明するとともに、すでに米側に対し厳正な申し入れを行った。

 周知の通り、中国政府はダルフール問題の政治解決のために、一貫してたゆまぬ努力を払うとともに、米国をふくむ関係各国と実りある意見疎通や協力を行ってきた。中国はダルフール地方における人道・安全上の状況を重視し、同地方とアフリカ連合(AU)の特別派遣団に多くの人道支援物資・支援金を提供し、ダルフール問題特別代表を任命したほか、すでに同地方の平和維持活動への多機能工兵分隊の派遣も決定した。ダルフール問題の解決に向けた中国の貢献は誰の目にも明らかだ。

 米国の一部の人々は国内の政治的必要から、ダルフール問題を騒ぎ立て、捏造によって中国を非難しているが、これには少しも道理がなく、下心があってのことである。米下院による同決議案の可決は、外部に著しく誤ったシグナルを発しており、ダルフール問題における中米間の協力にマイナスであり、ダルフール問題の解決にも役立たない。われわれは米議会に対し、ダルフール問題において中国が発揮している建設的な役割を客観的かつ公正に扱うとともに、ダルフール問題を利用して政治活動を展開し、いわれなく中国を非難するという誤ったやり方を直ちに停止するよう促す。